先日タイルの補修をしたお客様から
『せっかくのタイルが白くなってる!』との連絡がありました。
社長に話してみたところ
白華現象(はっかげんしょう)だねと教えてくれました。
タイルを貼るときに使うモルタルが固まるときに
モルタルの中の水酸化カルシウムが侵入した雨水・雪・霜などに溶けて
表面に移動し空気中の二酸化炭素などと化学反応し炭酸カルシウムになる現象なんだそうです。
夏場など気温が高い時期には、温度も高くなって内部で蒸発が起こるため、
白華はあまり発生しません。
一般的には冬季で気温が低く、雨や雪、霜などによって湿度の高い場合や、梅雨時、秋の長雨のシーズンなど、雨が多く湿度の高い状態が続くときによく発生します。
今回は2日ダンボールで養生はしていましたが先日の雪のあとの寒いときでした・・・
白華は発生しても、製品・施工上の欠陥ではなく、耐久性が低下してしまう事はありません。また除去しなくても時間とともに雨水でながれてしまうようですが美観上よろしくないですよね。
落とし方をご紹介します。
①比較的わずかな場合は、まず水で濡らしてからブラシでこすり取って水で流す。
②上記の処置でも、乾くとまた出現するような場合は
弱酸性の洗剤(サンポール等)を薄めて酸の力で分解、除去する。
この場合は、バケツで水により希釈して、
雑巾を使って白華を拭き取るように除去する。
他にも専用の白華除去剤(クエン酸)を使うのも良い。
③結晶化し塊になっている場合は、ドライバー等で削り取った上で
上記の処置をする。
比較的新しいときになるようです。
早めのお手入れが効果的ですね!